本当の自分とユング心理学

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こんにちは!

マインドタイプの望月です。

本日は
『本当の自分とユング心理学』
というテーマでお送りします。

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●自己(セルフ)
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心理学者ユングが提唱した
『自我(エゴ)』と『自己(セルフ)』について
本日は触れていきたいと思います。

僕たちは、どうしても意識できる領域しか分かりません。

ですが、潜在意識を含めた意識できない『無意識』があることは
知識レベルでは分かりますが、
普段の生活で認識することはほぼありません。

それは意識された時点で、もう無意識ではないからですね。

この意識できる領域の中心を
ユングは『自我(エゴ)』と定義しました。

意識はエゴを中心に考えられるものです。

ですが、意識は氷山の一角が少し見えているだけで、
見えない水中には膨大な領域が広がっています。

この意識と無意識を含めた全ての領域の中心を
ユングは『自己(セルフ)』としています。

『本当の自分』というのは、
この『自己(セルフ)』を中心に見ていかないと、
本当の意味では見えてきません。

自分で自分を見ることにおいて、
意識されている部分しか見えにくいので、
それは結局『自我(エゴ)』を中心に見ていることになります。

それでは、本当の自分が見えてこないのですね。

例えば、『本当の自分はどう生きたいのか?』と問いを立てた時、
「お金持ちになりたい」、
「自分の能力を発揮したい」、
「のんびり暮らしたい」、
などが出てきても、それは『自我(エゴ)』の領域でしかなく、
無意識に思うことにたどり着けないのですね。

この時に必要なのは、自分とこの世界との関係性を見ることです。

心理学者ウィリアム・ジェームズは、
『自己とは、その人に関わる全て』と言っています。

まさに、自分という肉体を超えて作られている関係性です。

自分がいて、家族がいて、この家に住んでいて、こんなことに興味を持ち、
こんな服装で、こんな仕事をしていてと、、

自分に接している全てまでもが『自己(セルフ)』であるとしています。

これ、究極的には宇宙全てとのつながりの中心が『自己(セルフ)』
ということになります。

自分の意識・無意識全てをひっくるめた中心から発せられる
関係性までもが『自分』だということなのですね。

ですから、例えば『嫌いな人を目の前に置いているのも自分』
ということになります。

嫌なら離れればいいのに、その場に居続けるのは理由があります。

この理由は、自分だけの問題です。

嫌なのにその場の関係性を作るのは、
何かが恐いのです。

自己(セルフ)はそれを知っていますが、
恐いから自我(エゴ)は直面を避けるために、全く違う理由を意識させます。

嫌だろうがなんだろうが、選んでいる理由がしっかりあるので、

その関係性から自分を探ることで、『自己(セルフ)』に辿り着けます。

でも、「嫌なのは相手のせいだ」としていると
『自我(エゴ)』の領域から奥には進めなくなります。

この『自己(セルフ)』というものを
『魂』という言葉と合わせて僕は使っています。

本当の自分からズレている時は、
「あ~なんかズレてるな~、すっきりしないな~」と、
なんとなく感じると思います。

ここを見ていくことで、心は楽に、より自分らしく
日々を歩むことに繋がっていくんですね~

これが『自己実現』だと、ユング先生は言ってますね。

本日は、『本当の自分とユング心理学』
というテーマで、

本当の自分の『自己(セルフ)』を中心に
ちょっとお送りしました。

解説にしてはざっくりしているので、
また何かの講座で、さらに詳しくお伝えしていきますね。

“「個性ということばが私たちの内奥の究極的で
何ものにも代えがたいユニークさを指すとすれば、
自分自身の自己になることである。
したがって、「個性化」とは、「自己自身になること」とか、
「自己実現」とも言い換えることができるだろう。”
(C.G.ユング:心理学者)

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お読みいただきましてありがとうございました。

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