自我を無くして、宇宙と一体となるってどういうこと?!

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こんにちは!
マインドタイプのもっちこと望月です。

 

スピリチュアル系の方と話すとよく飛び出してくワードに

『自我を無くして、宇宙と一体となる』

というものがあります。
この言葉を聞かされるたびに、意味をあまり理解されずに、
その言葉を言っているなと感じちゃいます。

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なんか凄そうなことを言っているように聞こえるんで、

「みんな言ってるから、わたしも言ってみた」的な感じをよく受けるんですね。
自我を無くして、宇宙と一体になれば、
凄いことが起こるんじゃない??的な感じに思って、

一生懸命、自我を取り去ろうとしては

「こう思う自分はダメなんじゃ??」という自己否定に陥っていたりと、

なんとも遠回りなことをされているように感じます。

 

この言葉は悟りから発せられた言葉ですが、

だからといって自我が完全に消滅することなんてありえないんです。
お釈迦さんは、苦行の末に瞑想によって悟りの体験をされましたが、

その本質は、全てのものを同じ抽象度で見えるという感覚です。

例えば、今僕の目の前に水が入ったコップがありますが、

このコップと家族やパートナーに対する大切さが同じに見えることです。
コップと、奥さんやお子さんやお母さんが同じ大切さでなんて
普通見えませんよね。
ですが、悟りの体験では全てのモノが同じになります。
すると全ての苦しみから解放されることになるというのが
悟りですが、

この時、自分すらも同じ抽象度の中にいるため
完全な一体感を得ることができます。
でもこれって、その感覚なだけで、

悟った後の生活はどうなるのか?
それを老子は『無為自然』と表しました。

これはある意味で“何もしない”ということですが、

何もしなくても勝手に物事は起こり、勝手に考えが芽生えてくるということです。

 

そもそも自我が苦しみを生むのは

「自分が、自分が、」という自己中心的な考え方が原因でした。
悟った後も、勝手にやりたいことが芽生えてきますが、

それは、自己中心的なものではなく、なんとなくすべてに感謝がある生き方になってきます。
これって、本来の日本文化にすごく近いと思うんですよね。
気の良いおじさんが、お天道さんに感謝しながら
せっせと農業にいそしむようなイメージです。
これこそライフワークのステージです。

自我とは、自分ならではの意識のことです。
これは、自分の進む方向性と進むエネルギーの源です。

自我があってこそライフワークは成立してきます。
悟って、無為自然になって、そこから自然に湧き出るのもいいですが、

それは身分制度などで抑圧されたり、
仕事が生涯決められていた時代だからこそのことで、
現代は自由度がありますから、そんなことをするよりは、

いきなりライフワークを目指しちゃった方がいいと思います。
自我を無くそうなんて、あのお釈迦さんでさえ大変な思いをしたことに取り組むより、
自我を通して、自分の想いを整理して
ライフワークを創り上げていくことの方が、よほど現実的だと思います。

 

自分の想いを発信していくという事は、

自分の世界と、この世界とが融合していくことになり、そこに一体感が芽生えてきます。
これはある意味、ライフワークの創造とは、

「自我を無くして、宇宙と一体となる」道でもあるんですね。

 

自我を無くそうと頑張るのではなく、
純粋な好奇心から、やりたいことを見ていく方が
良い時代だと思います。

 

本日も、お読みいただきまして
ありがとうございました。

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