『心は没個性化によって悪に染まる!』

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こんにちは!

マインドタイプ心理学の望月です。

本日は、
『心は没個性化によって悪に染まる!』
というテーマでお送りしていきます。

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●自分を生きられない時
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講座の中でも話すことがある、
哲学者ハンナ・アーレントが題材にしたものが、
『没個性こそが悪の根源』ということです。

個性が死んでいるということは、
自分を生きていないという時です。

その時ほど、人は知らない内に
平気な顔で悪に染まるということを
アーレントは見ました。

アーレントが題材にしたのは、
ナチスがユダヤ人100万人以上をガス室で殺した際の
最高責任者でだったアイヒマンです。

アーレントは、「こんな冷酷なことができるのは、
どれほど邪悪な悪魔が出てくるんだ」と思って
裁判を傍聴しに行ったのですが、

そこにいたのは、丸メガネをかけた
ただの役人のおっさんでした。

全く自分の意見もなく、ただ『上の命令でやっただけ』と
言うだけの普通のおっさんが、
なぜそんな悪魔のような所業ができるのか、
そこをアーレントは考えました。

その原因が『没個性』。

自分を生きていないと、いつの間にか悪にも染まっていくと、
“悪の凡庸さ”について語っています。

これ、普通に個人の中でもよく起こります。

まー現実を生きるのって、結構大変なんですよね。

そもそも、生物が猛毒の酸素を取り込んでエネルギーに変える方法を
編み出したように、
そもそも、生きにくいところから
いかに快適に過ごせるか、幸せに暮らせるかを
生物の歴史を見ても、ずっとやってきました。

人間個人としても、人間関係、仕事やお金など
生きにくさを感じることも多いことでしょう。

ここには、根源的に
『生きられないんじゃないか』という
最も根源的な恐れがあります。

その恐れが、悪の方向を生み出していきます。

それは、『自分だけがよければ、それでいい』という思考です。

ですが、それは現実的には成り立ちません。
現実の社会は、自分だけでは生きられないからです。

でも、人はどこか自分だけで生きているような感覚があり、
それと共に、自分として生きるのは苦しいから、
さらに、自分を埋没させていこうとしてしまうところがあります。

究極的には、
『自分を生きるという状態と、
自分を没した状態を、
フラフラしているのが人生』と言えるでしょう。

マインドタイプ心理学では、
なるべく自分を生きる状態を多くしていくことで、
悪にも陥らず、自分と他者の幸福につながる歩みになると
考えて、それを心の教育として発信しています。

今回のお話から、
自分を生きるということが、
どれほど地球や世界に優しいことなのか、
ちょっとでも感じて頂けたら嬉しいです。
(^^)/

本日は、
『心は没個性化によって悪に染まる!』
ということで、

自分を埋没させると、悪にいるのも気付かない
ということで心理についてお送りしました。

“世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。
そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶した者なのです。
そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。”
(ハンナ・アーレント:哲学者)

本日もお読みいただきありがとうございました。

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