自分をかえりみるメタ認知とは?!

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こんにちは!

マインドタイプの望月です。

本日は
『自分をかえりみるメタ認知とは?!』
というテーマでお送りします。

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●客観とメタ認知
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『メタ認知』は、アメリカの心理学者ジョン・H・フラベルが
定義した概念で、

『もう一人の自分』とも言われるような客観的視点のことです。

『メタ』は、「高次の、超える」という意味ですが、

今、自分が認知している(考えている、感じている)ことを、
さらに超えて、認知する視点です。

「今、自分はこう考えてるんだね、」
「今、自分はこんな気持ちなんだね、」

と、自分をもう一つ大きな自分で見ていくことで、
自分自身のことに寄り添うことができます。

心理学やカウンセリングでも重要なことは、
自分を自分で分かってあげる視点をもつことです。

「私は今、こんなに悲しいんだ」
「私は今、こんなに苦しいんだ」

という、自己理解こそが、
視野を広げ、未来に向かう土台を作ることになります。

ただし、メタ認知は2重の構造があると僕は思っていて、
それぞれで認知できる範囲が異なります。

一つ目が、自分枠の中だけでのメタ認知です。

結局、自分の知っていることだけが、
自分の世界なので、これを超えて認知することが難しいのです。

例えば、
『今日食べようと楽しみに取っておいたケーキがなかった。
きっとお母さんに食べられたに違いない、、』という時、

悲しみと悔しさを感じる自分がいるでしょう。

この感情をお母さんにぶつけるか、
我慢するか、大きく二つのパターンが出ます。

言える関係ならまだ良いのですが、
我慢してしまうと自分を蝕みます。

この時、自分が悲しみと悔しさにいる自分を、
もう一人の自分で見れると、
視野が広がり、冷静さももたらされていきます。

そして、『その気持ちはわかったけど、どうする?
聞いてみる?それともそのままにする?』
という、自分への問いかけができるようになります。

で、聞いてみるを選択した場合、
メタ認知はもう一段大きな枠へ移行します。

それは、自分の世界を超えて、外の世界からの情報と共に
一段大きな視点に切り替わります。

お母さんに、「なんでケーキを食べたのか?
いつも私の楽しみにしていたおやつが無くなるのはなぜ?」聞いてみると、

お母さんは、自分がいらなくて残したものだと思っていたこと、
そして、お母さんのお友達の子供にあげていた事など、
自分の知らない情報が入ってきます。

「お母さんが食べていたわけでない、子供にあげていたんだ、、
私が楽しみに残したこと、私は伝えなかったし、
お母さんがそれを確認しなかったことが悪かったんだ、、」

この新しい認知が生まれたことで、新たな感情が出ます。

それをまたメタ認知しながら、決めていくと感情的にスムーズになります。

カウンセラークラスでは、このように認知の広がりについて
お伝えしています。

僕は『抽象度』という言葉がしっくりきているので、
よく多用していますが、

『具体ーーー抽象』を移動する力が、
心を扱うためには必要になってきます。

僕たちの『今ココ』は、
過去と未来の狭間、
現実と意識の狭間の交差点になります。

   現実世界
    |
過去ーー●ーー未来
    |
  意識(抽象)

未来に想いを馳せたり、
過去のトラウマを見たりと、

この図を縦横無尽に移動できる視点が、
メタ認知を手助けしてくれます。

カウンセラーは、その認知を広げ手助けするのが
役割になります。

より自分を理解し、視野を広げるには、
『メタ認知』と呼ばれるような視点が必要になるんですね!
(^^)

本日は、『自分をかえりみるメタ認知とは?!』
ということで、

自分を見る視点についてお送りしました。

自己理解を深めるためには、
自分の外の世界から見れる方が、大きく未来も広がります。

それは、たくさんの知識を持つことも一つですが、
コミュニケーションをしながら、認知を広げるというのも
大きく未来を変えることになります。

より深くより高く広がる自己認知を体験して行きましょう。
(^^)/

“過去の危険は人間が奴隷になることだった。
未来の危険は人間がロボットになるかもしれないことだ。”
(エーリッヒ・フロム:心理学者)

↓いま、自分らしさを感じなかったら♪

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お読みいただきましてありがとうございました。

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